チャールズ・ファジーノ(Charles Fazzino, 1955年 - )は、アメリカ合衆国の芸術家。3Dポップアートスタイルで知られる。

概要

3Dポップアートの第一人者であるファジーノは2000年より現在に至るまでアメリカオリンピック委員会公式アーティストとして活躍中。自身で描いた原画をもとに主にシルクスクリーン版画で複製し、その版画シートを手作業でパーツごとに切り取り二重三重に重ねて貼り付けていく3Dアート技法が特徴。長年に渡りスーパーボウル、MLBオールスターゲームの公式作品を制作し、ディズニー・ライセンスアーティストに選出されるなど輝かしい経歴を持っている。また多くの著名人がファジーノのコレクターであることも有名。

経歴

1955年ニューヨークに生まれる。パーソンズでアートを学んだ後、1977年、スクール・オブ・ビジュアルアートでファインアートの学士号を取得。ストリート・アーティストとして活動を始める。

その後、ウォルト・ディズニー・カンパニー、ユニバーサル・スタジオ、ワーナー・ブラザース、20世紀フォックス、メジャーリーグベースボール(MLB)、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ナショナルホッケーリーグ(NHL)、マリリン・モンロー、ジェームズ・ディーン、エルビス・プレスリーほか多数のタイアップ作品(3Dポップアート)を制作。アメリカを代表するポップアートの第一人者となり、その地位を確立していく。

1999年には、アメリカオリンピック委員会のオフィシャルアーティストに抜擢され、シドニー、ソルトレイク、アテネ、トリノ、北京、バンクーバー、ロンドン、ソチ、リオデジャネイロ、平昌、東京五輪の公式ポップアート作品を制作する。

アメリカ最大のイベント、スーパーボウル(アメリカンフットボール)や、MLBオールスターゲーム、また、グラミー賞、インディ500カーレース、ブリックヤード400カーレース、ベルモントステークス競馬、カントリーミュージック協会賞、デイタイム・エミー賞、デイトナ500カーレース、ナスカー・アクセラレーションなどの公式ポップアート作品を手がける。

日本ではテレビ番組「たけしの誰でもピカソ」や「NHKニューステラス関西」に出演。また、山梨県のフジヤマミュージアムにオリジナル・3Dポップアート作品が収蔵されている。 1992 - 1998年に読売新聞社主催の展覧会や、全国各地の百貨店・ギャラリーで個展を開催している。

ポップアート作品のコレクターには、クリントン元米大統領夫妻、マイケル・ジョーダン、ポール・マッカートニー、ジュリア・ロバーツ、とんねるず石橋貴明、元サッカー日本代表高原直泰などの著名人をはじめ、ユニセフ、国際赤十字など数々の有名団体、企業などがあげられる。

手がけたイベントの公式作品(一部抜粋)

  • 2021 - 2001年:NFLスーパーボウル(第35~55回)
  • 2021 - 2007年/2005~2003年:MLBオールスターゲーム
  • 2020 - 2000年:オリンピックゲーム
  • 2019年:東京2020オリンピック公認作品
  • 2014年:USA7人制ラグビートーナメント
  • 2013年:ナショナル・ジェファーソン・アワード
  • 2010年:ワールドカップサッカー
  • 2010年:上海万博公認作品
  • 2009 - 2014年:JFK空港アメリカン航空ターミナル
  • 2009年:ポーリー・ジャズフェスティバル
  • 2008年:国際オートショウ
  • 2007 - 2008年:NHLオールスターゲーム
  • 2006 - 2011年:デイタイム・エミー賞
  • 2006年:中日ドラゴンズ70周年記念作品
  • 2006年:ナスカー・アクセラレーション
  • 2006年:デイトナ500
  • 2005 - 2007年:ベルモント・ステークス (G1)
  • 2005 - 2006年:カントリー・ミュージック・アワード
  • 2005年:愛・地球博公認作品
  • 2005年:ブリックヤード400
  • 2004年:インディ500
  • 2004年:グラミー賞

脚注

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • 日本語サイト

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