ルノー・R202 (Renault R202) はルノーF1が2002年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。マイク・ガスコイン(テクニカルディレクター)、マーク・スミス(チーフデザイナー)、ベン・アガサンジェロウ(チーフエアロダイナミシスト)によって設計された。
2002年シーズン
2001年にベネトン・フォーミュラを買収したルノーは、この年からワークスチームとして1985年以来17年ぶりとなるF1復帰を果たした。レギュラードライバーにはジャンカルロ・フィジケラの後釜として同じイタリア人のヤルノ・トゥルーリを起用し、チームメイトは前年からの継続でジェンソン・バトンとなった。また、この年からテストドライバーとしてフェルナンド・アロンソがチームに正式加入することになった。
R202には前年から引き続き111°広角バンクのエンジンが搭載されたが、出力面では相変わらずライバルから大きく遅れをとっていた。しかし、低重心化による優れたハンドリング性能に加え、ローンチコントロールの優位性も大きな武器となり、2002年シーズンは計10度の入賞(最高位4位)を記録。表彰台獲得こそならなかったものの、フェラーリ圧勝のシーズンでランキング4位というまずまずの成績を残した。
スペック
シャーシ
- シャシー名 R202
- トレッド(前/後) 1,450mm/1,400mm
- ホイールベース 3,100mm
- 全長 4,600mm
- 全幅 1,800mm
- 全高 950mm
- ギアボックス リバースギア付き6速セミオートマチック
- タイヤ ミシュラン
エンジン
- エンジン名 RS22
- 気筒数・バンク角 V型10気筒・111°
- 排気量 3,000cc
- 燃料・潤滑油 エルフ
結果
- ドライバーズランキング
- ヤルノ・トゥルーリ 8位
- ジェンソン・バトン 7位




