種鶏場前駅(しゅけいじょうまええき)は、埼玉県大宮市大字並木(現・さいたま市大宮区三橋一丁目)に存在した西武鉄道大宮線の停留場。
概要
並木駅からそのまま直進し、現在の上小町・櫛引町に入る直前に存在した。当線で唯一路線開通後に新設開業した停留場である。
停留場名の「種鶏場」とは農林水産省が全国各地に設置した畜産試験場の一つで、鶏を専門とするものをいう。当地のものは1927年(昭和2年)に「大宮種鶏場」として開設されたもので、停留場の開業はこれを受けてのものである。
歴史
- 1928年(昭和3年)12月4日:新設開業。
- 1940年(昭和15年)12月20日:大宮線休止。
- 1941年(昭和16年)2月25日:大宮線の廃線に伴い廃止となる。
廃線後の状況
道路そのものが埼玉県道2号さいたま春日部線(旧国道16号)で拡張を受けており、痕跡は残されていない。また大宮種鶏場は戦後に「大宮種畜牧場」と改称の後、1965年(昭和40年)に福島県白河市に移転、その跡地は現在農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター・農業技術革新工学研究センターとなっている。種鶏場の庁舎のみが記念館として残されている。
隣の駅
- 西武鉄道
- 大宮線
- 並木駅 - 種鶏場前駅 - 大成駅
参考文献
- 建設省編『埼玉県・西武鉄道』(建設省公文書)
- 鉄道省編『西武鉄道(元川越電気、武蔵水電)』(鉄道省文書)
- 鉄道省編『西武鉄道(元武蔵鉄道)2』(鉄道省文書)
- 鉄道省編『西武鉄道別全』(鉄道省文書)
- 鉄道省編『西武鉄道3』(鉄道省文書)
- 鉄道省編『西武鉄道』(鉄道省文書)
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 廃駅




