『ソリッド・ボール・オブ・ロック』(Solid Ball of Rock)は、イングランドのヘヴィメタル・バンド、サクソンが1991年に発表した10作目のスタジオ・アルバム。
背景
ブラインド・ガーディアンやデストラクション等の作品を手がけてきたカレ・トラップが、プロデューサーに起用された。タイトル曲は、ビフ・バイフォードの友人ブラム・チャイコフスキー(元モーターズ)が作ったロカビリー調の楽曲が原型となっている。
反響・評価
全英アルバムチャートでは、『ホイールズ・オブ・スティール』(1980年)以降のスタジオ・アルバムとしては初めて、トップ100入りを逃す結果となった。一方、ドイツのアルバム・チャートでは12週連続でトップ100入りし、最高23位を記録した。
Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「1980年代後期のサクソンは、売れ線を狙い批評家から酷評されたアルバムを何枚か発表した後、残念ながらEMIとの契約を解除されたが、この10作目のスタジオ・アルバムで、復権に至る長い道のりが始まった」「全体的には、なおもソングライティングに関してはムラがあるが、若き新ベーシストのニッブス・カーターが、ここ何年かでは特にアグレッシヴな曲を提供し、グループに新生面をもたらした」と評している。
収録曲
特記なき楽曲はニッブス・カーター作。
- ソリッド・ボール・オブ・ロック - "Solid Ball of Rock " (Bram Tchaikovsky, Micki Broadbent) - 4:40
- オルター・オブ・ザ・ゴッズ - "Altar of the Gods " - 3:41
- レクイエム - "Requiem (We Will Remember)" (Biff Byford, Graham Oliver, Nibbs Carter, Nigel Glockler) - 5:18
- ライツ・イン・ザ・スカイ - "Lights in the Sky" (B. Byford, Paul Quinn, Paul Johnson) - 4:07
- アイ・ジャスト・キャント・ゲット・イナフ - "I Just Can't Get Enough" (B. Byford, G. Oliver, P. Quinn) - 4:38
- バプティズム・オブ・ファイヤー - "Baptism of Fire" - 3:12
- エイント・ゴナ・テイク・イット - "Ain't Gonna Take It" (B. Byford, G. Oliver, N. Carter, N. Glockler) - 4:52
- アイム・オン・ファイヤー - "I'm on Fire" - 4:23
- オーヴァーチュア・イン・B・マイナー〜レフュジー - "Overture in B-Minor Refugee" (B. Byford, N. Carter) - 5:37
- ババリアン・ビーバー - "Bavarian Beaver" - 1:14
- クラッシュ・ダイヴ - "Crash Dive" - 3:08
日本盤CDボーナス・トラック
- レクイエム(シングル・ヴァージョン) - "Requiem (We Will Remember) (Single Version)" (B. Byford, G. Oliver, N. Carter, N. Glockler) - 4:43
- リーパーバン・ストンプ - "Reeperbahn Stomp" - 3:25
参加ミュージシャン
- ビフ・バイフォード - ボーカル
- グラハム・オリヴァー - ギター
- ポール・クィン - ギター
- ニッブス・カーター - ベース
- ナイジェル・グロックラー - ドラムス
脚注
外部リンク
- ソリッド・ボール・オブ・ロック - Discogs (発売一覧)




