2019年ヴァルテッリーナデフリンピック(2019ねんヴァルテッリーナデフリンピック)は、2019年12月12日から12月22日までの10日間、イタリアロンバルディア州ヴァルテッリーナ地方を会場ととして開催された冬季デフリンピック競技大会。一般的には、イタリアデフリンピックと呼称され、イタリアデフリンと略称される。
主催都市(Host City)はソンドリオとなっているが、競技はソンドリオ県で分散されることから名称は「ヴァルテッリーナ」と別の地名が用いられている。県などの地方自治体名ではなく地方名を用いることから、過去数大会の冬季デフリンピックとは異なる特徴を持つ。
参加国・地域
34の国から男性367人、女性126人の計493人のアスリートが参加した。 国家ぐるみの組織的なドーピング疑惑が取り沙汰され、国際オリンピック委員会(IOC)や国際パラリンピック委員会(IPC)が国としての出場を認めていないロシア連邦は、国としての出場を認めており、ロシア選手として扱われた。
実施競技
2019年冬季デフリンピックでは、6競技36種目が実施され、本大会よりチェスが正式種目として導入された。 以下、括弧内の数字は各競技でメダルが授与される種目の数を示し、並びは競技のアルファベット順。
競技日程
アルペンスキー
競技時間は現地時間 (UTC 9)
スノーボード
競技時間は現地時間 (UTC 9)
クロスカントリースキー
競技時間は現地時間 (UTC 9)
アイスホッケー
競技時間は現地時間 (UTC 9)
チェス
競技時間は現地時間 (UTC 9)
カーリング
競技時間は現地時間 (UTC 1)
ハイライト
12月13日
- アルペンスキー女子滑降でロシアのエレーナ・ヤコヴィシナが金メダルを獲得し、大会金メダル第1号となった。
- アルペンスキー男子滑降でイタリアのジャコモ・ポエロボンが金メダルを獲得し、開催国選手金メダル第1号となった。
12月14日
- アルペンスキー女子アルペン複合で、すでに女子滑降で金メダルを獲得していたロシアのエレーナ・ヤコヴィシナが金メダルを獲得し、金メダル複数獲得となった。
- また、同一競技にて、すでに女子アルペン複合で銀メダルを獲得していたチェコのテレザ・クモチョヴァも銀メダルを獲得し、銀メダル複数獲得となった。
- さらに、男子アルペン複合でも、すでに男子滑降で金メダルを獲得していたイタリアのジャコモ・ポエロボンが金メダルを、銀メダルを獲得していたロシアのパヴェル・カザコフが銀メダルを、それぞれ獲得し複数獲得となった。
12月15日
12月16日
12月17日
12月18日
12月19日
- スノーボードのビックエアで、花島良子および小野田瑛次が4着以下に破れたため、今大会での日本選手団メダル無獲得が確定した。
12月20日
競技会場
主にキアヴェンナ、ヴァルフルヴァ、マデージモの3ヶ所に分かれて開催した。
開会式については、ソンドリオのガリバルディ広場にて実施された。
日本からの空路では直行便がないため、ドイツ・ミュンヘンもしくはスイス・チューリッヒなどでの乗り換えが必要となる。日本選手団も同様に移動を行った。
なお、日本選手団は会場が離れていることから、ヴァルフルヴァ(サンタ・カテリーナ)とマデージモに二分し滞在していた。
キアヴェンナ
ICSD評議員会や閉会式が行われるメイン会場。キアヴェンナの人口は、7,374人(2015年)の小さなコムーネである。
- ヴァルキアヴェンナスポーツセンター(アイスホッケー)
- ホテルオーロラ(チェス)
ヴァルフルヴァ
スキー競技が開催される。3会場はすべて至近距離にある。ヴァルフルヴァの人口は、2,598人(2017年)。
- サンタ・カテリーナ・インピアンティ・スキー場 デボラ・コンパニョニ・スロープコース(アルペンスキー)
- ピスタ・サイ・ディ・フォンド・スキースタジアム(クロスカントリースキー)
- サンタ・カテリーナ・ヴィニ・スキー場(スノーボード)
マデージモ
カーリング競技が実施される。マデージモの人口は、765人(2017年)。
- チルコロ・シャトーリ・マデシモ(カーリング)
国・地域別メダル獲得数
脚注
関連項目
- デフリンピック
- 冬季デフリンピック
外部リンク
- 公式サイト - オリジナルのアーカイブ (英語)
- 大会情報 - 国際ろう者スポーツ委員会 (英語)
- 第19回冬季デフリンピック競技大会イタリア2019 日本選手団 - 全日本ろうあ連盟




