プロシードマービー(Proceed Marvie )は、マツダが1990年代に製造・販売していたSUVである。
登場の背景
マービーの生きた1990年代は2代目パジェロが巻き起こしたRVブームの真っ只中。自社のラインナップにSUVがないことが痛手となった時代。事実、今までSUVを作ってこなかったホンダやスバルがいすゞ自動車からSUVの供給を受けたほど。マツダも例外ではなく、国内向けのSUVを必要としていた。そこで、主に海外で販売されBシリーズとして親しまれていたプロシードをベースにプロシードマービーを開発した。
歴史
- 1991年1月
- 発売。グレードは、MTの「ベースグレード」(ガソリン車)のみ。当時としては珍しく背面タイヤを装着していないSUVであった。
- 1992年4月
- AT車追加。
- 1992年9月
- 特別仕様車「カスタムエディション」発売。
- 1994年2月
- 特別仕様車「ワイルドブリーズII」発売。
- 1994年8月
- 特別仕様車「スペシャルエディション」発売。
- 1995年2月
- 特別仕様車「ワイルドブリーズIII」発売。
- 1996年3月
- マイナーチェンジ。フロント回りを一新し新グレード「Sパック」を追加。ターボディーゼル車も選べるようになり、ガソリン車は2,605ccから2,494ccに変更。これは500cc刻みである日本の自動車税制を考慮した結果であり、これにより税金面で有利になった。
- 1997年
- 新しく制定されたブランドシンボルのエンブレムが装着される。
ギャラリー
販売
販売当初、国産クロカン車の三種の神器とされた「5ドア・ディーゼル・AT」のうち2つ(ディーゼル・AT)を欠いていたことに加え、そもそもの知名度の低さ、また、当時のマツダの販売力の無さも重なり販売は芳しくなかった。
さらに、1995年までの販売体制はプロシードの一部門でしかなく、つまり、2ドアピックアップの「プロシードキャブプラス」と5ドアSUVの「プロシードマービー」が同じカタログに書かれるという現象が起きていた。なおこの現象は1996年のマイナーチェンジ以降解消している。
特別仕様車
- カスタムエディション
- 1992年9月発売。フロントフォグランプや15インチのアルミホイールを備えた上級仕様車。AT、MTともに設定。
- ワイルドブリーズII
- 1994年2月発売。テント等の専用装備が与えられる。AT、MTともに設定。
- スペシャルエディション
- 1994年8月発売。アイバワークス製の大型ステンレスグリルガードやロングルーフレール、大型フォグランプ等を装備。AT、MTともに設定。
- ワイルドブリーズIII
- 1995年2月発売。IIよりも装備が充実化。特にインテリアでは専用ファブリックシートや、シースルーヘッドレスト等を装備している。AT、MTともに設定。
車名の由来
英語の「Proceed」(前進する)+造語の「Marvie」(海の生活)から。楽しいアウトドア生活をイメージさせる海国日本に相応しい名前として命名された。「Mar」とは、スペイン語で海・湖を、「Vie」とは、フランス語で生活・人生を意味する。
脚注
関連項目
- ローリー・イネステーラー - イメージキャラクター。冒険家。ローリー・イネステイラーとも。
- フォード・レイダー - オセアニアで販売された姉妹車
- マツダ・プロシードレバンテ - 1995年に発売されたマービーよりも低い価格帯をカバーする小型SUV。スズキ・エスクードのOEM車
- マツダ・AZ-オフロード - レバンテよりも更に低い価格帯をカバーする軽SUV。1998年発売
- マツダ・CX-9 - マービー亡き後長らく空いていた7人乗り枠の大型クロスオーバーSUV。2007年発売
- ゴジラvsデストロイア - 作中に登場する架空の警視庁特殊部隊「SUMP」の車両として、マービーが登場する。
外部リンク
![[最も好ましい] プロシード 中古 車 889215プロシード 中古車](https://cdn.autoc-one.jp/image/catalog/6/5/631/1260/108/2_o.jpg)


